まだまだコロナの影響が続くハワイ。
2020年6月のハワイの状況をお伝えしたいと思います。
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目次
ハワイのコロナ影響による現地状況【6月編】
ハワイコロナ感染者の増加
アメリカの他州からの観光客が増えだしたことや、
Black Lives Matterのデモなど、
レストラン内で食事の許可(定数の50%以内)が出たことにによって、
感染者が増えています。
やはりソーシャルディスタンスが守られなかったり、
人が動くとそれだけ感染は広がるようです。
にもかかわらず、6月17日より島間に限り、14日間の隔離措置が解かれ、
日本人観光客をメインターゲットにしないホテルも一部再開してきています。
ビーチも先月とは比べ物にならないくらい人でにぎわっています。
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14日間の隔離の延長が決定。
今の状況を加味したうえで、
先日イゲ知事は14日間の自己隔離ルールを7月末まで続ける
と会見で発表しました。
これは短期旅行希望者には厳しいもので、これが解けない限り、
3泊5日などでハワイに来ることはできない状態です。
ハワイに来ているほとんどのパッケージツアーの旅行者は
5日以内のため、実質日本からの観光客の受入れは7月末まで不可ということに
なります。
これは、旅行業界には大打撃で、さすがに7月くらいからは
少しずつ受け入れるのかと思っていましたが、現状は厳しいようです。
その影響を受けて、日本から働きに来ていた知り合いも、仕事がなくなり、
帰らざるを得ない状況となり、今月だけで3人も帰ってしまいました。
コロナになってすぐ帰国している友人もいましたが、
6月に入り、さらに状況は厳しいとの判断で帰国者が増えています。
また、デルタ航空は10月24日までホノルル日本間の運休が決定しています。
詳しくはコチラ
ワイキキ内のホテルも再開してるところはありまが、
日本人観光客がメインターゲットであるホテルは、ほぼ閉まっています。
いつ再開するのかも未定です。
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8月1日から事前検査で陰性の場合14日隔離解除
8月1日から入国前に陰性だと証明できれば14日の隔離解除との発表がありましたが、
これは全世界に対してではなく、アメリカのハワイ州以外の州の方対象と理解しています。
しかし、日本ではマスコミが8月からは陰性であればハワイに行ける!という報道になってしまっているようです。
発表ではout of statesの方対象といっていること、
検査の判断としてハワイ州が認定しているAgentがWalgreens, CVS, HMS、Kaiserとなっているので、
そこで検査した人となれば、日本は対象外になるとは思います。
また、海外の人の場合は、Overseas Touristとなるはずなので、
日本もしくは全世界の陰性者が解除になったわけではないととらえているのですが、実際のところはどうなのでしょうか。
今はもう、知事の発言があいまいだったこと、
あまりにマスコミが8月からはハワイに行けるという流れになっているので、
本当に陰性だと証明できたら日本から来れてしまうのか?とも
思えてきて、もう何が本当なのかわからなくなっています。
日本でも民間で検査を受けようと思えば受けられるけど、
基本的には必要があると医療機関が判断した人のみが検査対象であると聞いています。
このような状態でも希望すれば検査をしてもらえるのでしょうか。
結局のところ8月1日にならないとわからないし、それまでまだ少し時間があるので、
もう少し細かい発表があると思うので、待つしかないようですね。
ハワイの今後、復活までの道のり
こういった状況から、ハワイが2020年2月の状態まで戻るには
5~6年かかると言われています。
現在、コロナの影響で失業保険申請者もアメリカ全土で150万人、
ハワイだけでも24万人以上が失業しています。
アメリカ政府としても市民権の雇用維持が最優先問題となるので、
移民に対してはますます厳しくなり、6月22日のトランプ大統領の発表では、
HビザやLビザなどの発給も年内は中止となりました。
今ビザを所持している人たちは、期限内はなんとかアメリカにいることは
できそうですが、その後のことはわかりません。
コロナが長引けば長引くほど、いろんなところにしわ寄せが来て、
アメリカで生活すること自体が難しくなりつつあります。
ワイキキ内、空き部屋多数
現にコンドミニアムの空き室も増え、$200~300/月くらい
家賃が下がり始めています。
もともとバケレンで貸していたオーナーも長期的にも貸し出し可能という
見出しで借り手を探しています。
それでもなかなか埋まらないようなので、それほど今は人がいない状態
なのだと思います。
徐々に開かれているワイキキのレストラン・ショップ
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6月12日にはノードストロームラックが開き、リオープン記念に
全品40%オフセールをしていました。
わずか1週間のセールでしたが、期間中は行列ができ、
中に入るのに1時間待たされた人もいます。
長らく閉まっていたお店は、商品をさばかなければならないので、
利益を無視したセールに踏み切っているようです。
特に食料品は賞味期限が近づいてるものもあり、破格の値段で
打っていました。
ワイキキ閉店情報
そんな中、55年も愛された『トップオブワイキキ』の閉店が先日発表されました。
他にも閉店情報が色々と入ってきています。詳細はコチラ
観光客が増えているとはいえ、全体的にワイキキは観光客がいないせいか、
カラカウア通りのお店は閉まったままの状態や
開いていても人が少なく閑散としています。
T-ギャラリアの免税店も木の板で完全に入り口をふさがれ、かつての趣がありません。
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ABCストアやコンビニなども閉店してしまっているところもあります。
ハワイの今後、観光はいつできるのか。
6月のハイライトとして、レストランの一部オープンが認められ、
今までよりは少し外に出る機会も、
出ること自体の緩和もされているように見えますが、
その分感染者が増え、これからの生活にも不安が増えてきているのも確かです。
知事の会見1つで、今後の生活がガラリと変わりますが、
ハワイは島国ですので、島の開け方を慎重にしなければ、
すぐに島中に広がってしまいます。
それゆえ観光よりもまずローカルの人たちの生活再開がメインとなるため、
観光再開に向けた動きはもう少し先になりそうです。
経済的な不安はありますが、命あってこそなので、
今はコロナとうまく共存しながら、感染しないように配慮しつつの
再開しかできないことも仕方ないのかもしれません。
7月末には連保政府からの支援金で週$600追加でもらえていたCARS法も
期限を迎えますので、その後どうなっていくのか気になるところです。
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