この記事は初めてこれから外資系企業を受けてみようと思っている方に向けています。
面接の乗り越え方や、入社してから知っておくべき心得などを記しています。
コロナの影響で転職を考えている方もいらっしゃると思います。
次が決まっていないのに今の仕事を辞めて次の仕事へ移ることはオススメしませんが、しっかりと段取りを組んだうえでの転職はぜひトライしてみてほしいと思っています。
その際に参考になればと思います。
目次
✔もくじ
1、外資系企業を受けるときの面接の心得
私はこれまで5社の外資系企業の経験があります。
面接だけで言えば、10社くらいあります。
完全に英語のみの面接もあれば、日本人の面接官だったこともありました。
いつも準備するのは起業の会社概要とどんなことをしているか、
なぜ自分はその会社に興味を持ったのか、そして何ができるかを
準備して臨みます。
あとは、聞かれた質問にはきはきと答えられるようにイメトレをします。
以前、あるIT企業の面接に行ったとき、
例えば電話がかかってきて、
自分の知らないことを聞かれたときにどう対応しますか?
では、今からそういう状態を想定して
私が電話を掛けますので取って対応してください。
といわれ、模擬対応をやりました。(もちろんすべて英語です。)
知らないことを聞いてるんだから、答えられるわけがありません。
そこで私は、お客様には失礼のないよう
確認して後で折り返します。
と言いました。
そうすると、面接官は「わかりました。
ほかに質問がなければ帰ってよいです。」といい、
給料や福利厚生について少し伺い会社を後にしました。
その後採用の通知が来ました。
こんな風に、外資系の面接は結構あっさりです。
必要最小限のことを聞いて、
あとはこちらから気になることがあれば質問して終わりです。
向こうから伝えてくることはあまりなく、
こちらが知りたいことを質問して返答してもらうことの方が多いです。
基本聞かないと自発的に教えてくれません。
会社側が聞きたいのはあなたの人間性と、会社が求めていることができるかどうか、いつから働けるかのチェックくらいです。
なので、福利厚生や、給料日、有給、交通費の上限など聞きたいことは
コチラから聞かないと、聞かないあなたが悪いということになります。
仕事をするうえで質問があるのは当然のことなので、たくさん質問したからといって、お金のことばっかりとか、周りの雰囲気次第でこいつはやめるのか?
などと取られることはないです。
後で聞いてた話と違うなどのトラブルにならぬよう、契約書にサインする前にきちっと疑問点は確認しておくべきです。
聞くことを恥ずかしがる必要もありませんし、それだけ会社に興味がある証拠ですので、会社側は喜んで答えてくれます。
会社のメンバーの雰囲気やどんな感じで仕事を請け負い担当するかなども
気になることがあればどんどん聞いてみましょう!
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥です。
2、外資系企業に入社したときの心得
聞きたいことは自分から
入社してからも経験している業界であれば、ある程度どんな流れで仕事をするかはわかりますが、他業種への転職の場合、流れも全然わかりませんよね。
初日からわからないことがあればまずは自分で考え、
考えてもわからないことは、人に聞きましょう!
外資系企業では、基本自分の仕事は自分一人で完結する場合が多いので、
あまりシェアしません。
つまり、仕事の内容を相手に聞いてもわからないといわれることが多いですが、
それ以外のことであれば教えてくれます。
そして、やってはいけないことをもしあなたがしていたら、
それもダメだと教えてくれます。
それほど問題なければ放置されます。
だけど、外資系企業は結果だけを見ますので、
あなたにやってほしいタスクはこれですと仕事を任せられ、
期限以内にできないことが何度か続くと解雇ということもよくあります。
以前私が働いていた会社では、某有名カフェの店長から物流系の支店長として
就任しましたが、わずか48日で解雇されました。
48日ではまだ何もわからないとは思いますが、動きなども含めて先がないと
判断されたのでしょう。
とにかく成果主義なので、結果を出さなければなりません。
給料交渉も自分から
給料は年俸制のところが多いので、入社時にあなたにはこの仕事を任せます。いくらですといわれることがほとんどです。
それに納得して働くかどうかです。
営業の場合は契約が成立しなければ給料も新入社員と同じ基本給分しかもらえません。
与えられる仕事内容や上司の評価が気に入らない場合、給料反映が思いのほか少なかった、もしくはもっともらっていいはずだという場合も基本上司に交渉です。
外資系企業の給料は年功序列や勤続年数で上がることはほとんどなく、
みんな自分なりに前よりもできることが増えたら給料アップの交渉をします。
ダメもとの場合もあれば、あまりに評価に府が落ちないとなれば転職していきます。
給料は自分のモチベーションにも関わりますので、納得いかなければ納得いくまで交渉しましょう!
残業はしない
基本的にアフターファイブの家族と過ごす時間を大事にする傾向があるので、
仕事は17時または18時までと会社の終業時間があればそれまでで終わるように
持っていきます。
仕事を振ったらあとは期限までに仕上げてくれればよいだけなので、
ゴールから逆算して、経費申請の入力などの雑務も含めて期限内に
終わるように仕事をします。
最悪、期限内に終わらないことが目に見えてわかっているなら、
上司に相談もしくは無給覚悟で残業をすればよいですが、
今は残業に関する考え方も日本は厳しくなっているので、
帰ってから家でやるような場合もあるようです。
こうならないためにも仕事効率アップができるよう普段からスキルを磨くことは必要ですね!
勤務時間を自由に使ってよい分、時間内に終わらなかったら信用を失います。
逆に期限までに成約取れたり、仕事を終わらせることができたら、
有給を取って休むもよし、午後からの出社や他のことをしていても
文句を言われることはありません。
IT会社で働いていた時、同じカスタマーサービス所属のメンバーがお盆休みなど少し仕事が停滞するときは問い合わせが少なかったりします。
そんなときは、いつも別の言語の習得のための勉強をしていました。
やることやってれば何も言われないというのが外資系企業の特徴です。
することなくても、やってるふりをしなければならない日本とは大違いですね。
3、外資系企業で悩んだ時の対応策
日系企業とは違い、同期もいなければ飲みニケーションも少ないので、
同僚と仲良くなることが少ないです。
基本的に遊びに行ったり飲みに行くのは会社以外の人と行くことがほとんどなので、社内での交友関係は極めてドライな場合が多いです。
お互いケンカしているわけではありませんよ。
仕事とプライベートの線引きをはっきりしてる感じですね。
なので、ちょっとしたことなど聞きたくても聞きにくい状況が結構あります。
そんなときは、その問題を誰に聞くのが一番良いのかを考え、
適任者に相談しましょう!
お給料や福利厚生に関しては人事に聞くのが一番だし、
仕事に関しては自分のボスに確認するのが良いです。
質問をすると相手の時間を取ることにもなるので、
聞いた相手もよくわからないだろうなと思う場合は、
その人ではなく適任者に聞いてみましょう!
そういう判断を自分からつけていくことも大事ですね!
私が以前働いていた物流系の会社では机と机の間にパーテーションが置かれていたので、隣で相手が何をやっているのかもわからず、あまり聞きやすい状況ではありませんでした。
でも逆に相手に邪魔されることはなく、自分の仕事に集中できるので、
仕事がはかどりました。
みんなで和気あいあいと仕事をしたい方には外資系の雰囲気はとても殺伐としたように感じるかも知りませんが、逆に人間関係のいざこざもなく、好きも嫌いもないし、忘年会も新年会も付き合いの飲み会もなかったので、とても楽でした。
4、外資系企業を辞めたいと思った時
せっかく入った会社だけど辞めたいと思ったら、次を探して決まれば
辞めましょう。
働きたくないと思っている人を会社も置いておきたくないので、
今の会社で働きたい気持ちがなくなったのであれば辞めればよいです。
ここでは思うようにスキルが伸びない、給料が思ってるより低いなど、
そういった理由であれば交渉してみて、無理ならやめましょう。
人間関係ももめることはほとんどないと思いますが、
ボスが合わないなど
部署変更の希望を出しても難しいならやめましょう。
無理してやる必要はないです。
あなたの力を活かせるところに行けばよいのです。
会社も愛社心を相手に求めることはほとんどありませんし、
あなたに残ってほしいと思えばあなたの意見を飲むはずです。
それでも環境が変わらなければ続ける意味はありません。
相性が合わなかった会社。ただそれだけのことです。
日系企業だとすぐに次の人が見つからないなど、会社のいろんな事情を踏まえて
引き留めてくることが基本多いと思いますが、外資系の場合は、
引き留めるということはあまりなく、あっさりしたものです。
なので、引き留めてほしくてカマをかけて、やめるというなんてことはやめておいた方がよいでしょう。
あっさり受け入れられるだけです。
給料の所でも書きましたが、基本交渉ベースですので、納得がいかなければやめるまでです。
外資系は離職率も高いし転職率も高いので、何社も経験していてもあまり問題はありません。ただ、転職した分成長していなければなりません。
5、まとめ
いかがでしたか?とっても厳しいような気がするかもしれませんが、
いずれあなたが起業などを考えているなら、
外資系企業で働いたという経験はとっても役立つスキルになります。
気持ちの上でも仕事の上でも独り立ちするやり方を身に付けていれば、
どこに行ってもやっていけます。
今私はハワイで働いていますが、NYほどビジネスの街でないハワイでも、
やはりアメリカということもあって、従業員は主張が強いです。
たまにただ自己中なだけの主張もありますが、
理にかなったものであれば会社も検討する場合が多いし、
言ったもん勝ちのところがあります。
なので、疑問や質問、指示されてる内容やロジックが納得いかなければ、
とことん聞いてみましょう!
1人で解決する力、1人で乗り越えていくやり方を身に付けるには外資系は本当に勉強になります。
まして日系企業が長かった方や、日本のビジネス習慣の固定概念がある方は、それを打破するためにも一度くらい経験してみてもよいと思います!