ロサンゼルス生活

フルリモートが精神的に救われた話― 通勤の不安から解放されて ―

※この記事は「アメリカ移住の現実」をテーマにした連載の一部です。

ロサンゼルスで生活する中で、
通勤という行為が、少しずつ私の心を削っていきました。

日本では当たり前だった「会社に行く」という行為が、
この街では想像以上に大きな負担になっていたのです。


自転車事故が変えた、通勤への意識

自転車で通勤していた頃、
車に衝突される事故に遭いました。

幸い大きな怪我はありませんでしたが、
それ以来、通勤が「日常」ではなく「恐怖」に近いものになりました。

事故の記憶は、思っている以上に長く残ります。
毎朝外に出るたび、
「また何か起きるのではないか」
そんな不安が頭をよぎるようになりました。


バスと電車での通勤に感じていた不安

自転車通勤をやめてからは、
バスと電車を使って通勤していました。

時間通りに来ないバス、
慣れるまではルートも複雑で乗換は大変でした。

それ以上に不安だったのは、治安の問題です。
バスよりも特に電車のほうが治安が悪く、
警備員も結構いますがホームレスや頭のおかしい人が
割と乗っているので、かなり気を張って乗っていて、
精神的にかなり疲れました。。。


Uberに頼らざるを得ない現実

夜遅くなった日や、
不安を感じた日は、Uberを使っていました。
バス停でバスを待つのも怖いし、夜の電車は一段と雰囲気が悪かったりと、
21時を過ぎたらUber一択でした。

1回の金額はそれほど高くなくても、
積み重なると大きな出費になります。

ロサンゼルスでは、
車で通勤するのが当たり前。
交通費が出ないのも当たり前。
よくて駐車場代が一部支給とかはあるところもあります。


ロサンゼルスの通勤は時間だけでなく、
お金と精神力も奪っていきました。


フルリモートという働き方に出会って

そんな中でたどり着いたのが、
フルリモートという働き方でした。

通勤がなくなっただけで、
生活は驚くほど変わりました。

朝の緊張感がなくなり、
「無事に職場に着けるか」を心配しなくていい。

それだけで、
心の余裕が戻ってきたのです。


通勤がなくなって気づいたこと

フルリモートになってから、
初めて「通勤がどれほど負担だったのか」に気づきました。

  • 毎日の不安

  • 予期せぬ遅延

  • 夜の帰宅への恐怖

  • Uber代への罪悪感

それらが一気になくなりました。

毎日出勤しなくてよいことがこれほど精神的に楽なのかと、
フルリモートのありがたさをこれほど感じたことはありませんでした。


人と会わなくなった寂しさもあった

一方で、フルリモートには別の側面もあります。
人と直接会う機会が減り、
誰とも話さない日が増えました。

自由になったはずなのに、
あまりにも人と話す機会がないことで、
なんだか社会から取り残されているように感じて、
ふと気分が落ち込む日もあります。

それでも、
通勤の不安に比べれば、そこはなんとか
自分で調整できる問題だと感じています。


働き方を変えることは、逃げじゃない

「通勤できない自分は弱いのではないか」
そんなふうに思ったこともあります。

でも今は、
フルリモートを見つけて選んだことは逃げではなく、
自分を守るための選択だったと思っています。

ロサンゼルスで生活するには、
働き方も含めて、
自分に合った形を選ぶ必要があります。

これから働き方に悩む人へ

もし今、
通勤が辛くて、
でも「我慢するしかない」と思っている人がいたら、
選択肢は一つではないと伝えたいです。

働き方を変えることで、
人生の見え方が変わることもあります。


おわりに

フルリモートという働き方は、
私にとって、
ロサンゼルスで生き続けるための大きな支えになりました。

通勤がなくなったことで、
ようやく「生活」に集中できるようになったのです。

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